交通事故のけがは、なぜ長引くのか?

交通事故後は、症状を抑え、早く元の生活を取り戻したいと考えるのは当然ですが、なかなか治らず不快な症状が長く続く例が多いのが現実です。
交通事故では重大なけがが多いからということもありますが、微妙な症状が、治ったと思ってもまたぶり返すといったことが多いのが特徴です。
では、なぜ交通事故のけがは長引くのか、考えてみましょう。
強い衝撃が様々な組織を壊す
交通事故では、重量のある自動車や自転車がスピードを出してぶつかるので、極めて大きいエネルギーが人体を襲います。
「むちうち」をはじめとした、日常生活ではあり得ないほどの激しく大きな動きが、広い範囲で人体の組織を損傷することになるのです。
レントゲンなどで異常が見つかる骨などの治療は、1ヶ月ほどで終わることがほとんど。
治療により、いったん痛み等の症状が治まることも多いものです。
しかし、交通事故による組織の損傷は、関節の炎症や筋肉の緊張、神経の圧迫等、見つかりにくいところにも様々に生じています。
それが、けがが「完治」しても症状が長引いてしまう原因になっています。
体に不調を起こす「閾値」
人間の組織は、負担がかかると細かく損傷しますが、すべて体に感じる症状として表れるわけではありません。
あるレベルを超えると、痛みやしびれなどの不調となって表れます。
ここには不調が顕在化するかしないかの違いとして、「閾値(いきち)」のようなものがあると考えられます。
交通事故で多くの組織に傷がつくと、様々な部分でこの閾値が下がります。
そして、日常生活での疲れや負担で、それまで不具合を感じなかった部位に、異常が生じだします。
治療をして症状が消えたと感じられても、日常生活で閾値を超えてしまい、不快な症状があらわれてきます。
一時的に良くなり、治療をやめ、日常生活でぶり返す、これを繰り返してしまうことが長引く原因になってしまうのです。
日常生活でどのような動きをしているかは人それぞれです。
仕事でも、重い荷物を持ち上げたり、立ちっぱなしで長時間を過ごしたり、またデスクワークの方もいらっしゃいます。
交通事故のけがの治療では、各部位の損傷を正しく評価すること、そして日常生活や仕事で閾値を超えてしまう動きは何なのか、総合的に診る必要があるのです。
くまはら接骨院の評価と治療の特徴
くまはら接骨院では、レントゲン等では映らない、筋肉や神経、腱などの評価を詳細に行い、なぜ痛み等の症状が出ているのか、評価する技術があります。
また、普段、仕事や私生活でどのような動きをしているのか、ということも聞き取り、症状が出る部位に負担が集中しないよう調整、不快な症状が連鎖しないよう治療を行います。
長引く症状にお悩みの方は是非ご相談ください。
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